Ruby開発チームは11月9日、Ruby 2.4.0の3番目のプレビュー版となる「Ruby 2.4.0-preview3」をリリースしました(ruby-lang.org)。プレビュー版のソースコードは上記リンクをたどって入手することができます。
preview3では、従来Rubyのハッシュテーブルの内部実装に使われていた、双方向連結リストとチェイン法による実装を、挿入順の配列にオープンアドレス法を用いることによる高速化が行われています。また「binding.irb」と記述することでその場でirbを起動することができるよう、デバッグ機能が強化されました。
Ruby 2.4.0では、FixnumとBignumのIntegerへの統合と、StringのUnicodeのケースマッピングのサポートが行われるほか、Array#maxとArray#minやRegexp#match?のパフォーマンスの改善、Thread#report_on_exceptionとThread.report_on_exceptionによるスレッドのエラーレポート機能の改良などが行われる予定です。
なおプレビュー版はRubyコミュニティのフィードバックを得るためにリリースされているもので、提案やバグレポートをフィードバックとして送信することができます。