Ruby開発チームは12月5日、Ruby2.4シリーズの最初の安定版である「Ruby 2.4.0」をリリースしました(ruby-lang.org)。現在、公式サイトより最新版のソースコードをダウンロードすることができます。またWindows用のActiveScript版パッケージも既に作成されています。
Ruby 2.4.0は、クリスマス毎にリリースされる計画のバージョンアップ版として、多くの新機能が追加されています。
具体的な新機能としては、従来の双方向連結リストとチェイン法による実装を、挿入順の配列とオープンアドレス法によって高速化した、ハッシュテーブルの高速化や、「binding.irb」と記述することで、その場でirbを起動することができるデバッグ機能の強化があげられています。またFixnumとBignumのIntegerへの統合と、StringのUnicodeのケースマッピングのサポートの追加も行われています。
またArray#maxとArray#minやRegexp#match?のパフォーマンスの改善や、Thread#report_on_exceptionとThread.report_on_exceptionによるスレッドのエラーレポート機能の改良、 OpenSSL 1.1.0のサポート(0.9.7以前のバージョンのサポート廃止)、ext/tk、XMLRPCのstdlibからの削除が行われています。
その他変更点の詳細はNEWS等でも確認することができます。