Ruby開発チームは11月6日、Ruby 2.6.0に向けた3つ目のプレビュー版であるRuby 2.6.0-preview3をリリースしました(ruby-lang.org)。
現在公式サイトより最新版のソースコードをダウンロードすることができます。
Ruby 2.6の最大の新機能としてはJIT(Just-in-time)コンパイラの導入があげられています。あらゆるRubyプログラムの実行を高速化するためのもので、 他言語の一般的なJITコンパイラと異なり、C言語のソースコードをファイルとしてディスクに書き、通常のCコンパイラを用いてネイティブコードに変換することでJITコンパイルを行うという手法が採用されています。
JITコンパイルを有効にするには--jitコマンドラインオプションまたは$RUBYOPT環境変数を指定するとともに、GCC、ClangあるいはMicrosoft VC++によってビルドされたRubyを利用し、そのコンパイラが実行時に利用可能である必要があります。
なおJITコンパイル機能によりpreview3の時点で、OptcarrotというCPU負荷中心のベンチマークではRuby 2.5の約1.7倍の性能向上を達成しているとのことです。
その他RubyVM::ASTモジュールの導入や、Kernel#yield_selfの別名としてthenの追加、ASCII以外の大文字による定数定義機能の追加、Binding#source_locationの追加、SAFEの取り扱いの変更にともなうProc#callの高速化、block.callの高速化、ブロック呼び出しの改善などのパフォーマンスの改良など、さまざまな新機能が追加されています。
タイトル | Ruby | |
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公式サイト | http://www.ruby-lang.org/ja/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/1964-ruby | |
説明 | オブジェクト指向スクリプト言語。 |