Ruby 3.3.0正式版がリリース - PrismやLramaの導入、YJITの大幅改良など

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Ruby開発プロジェクトは12月25日、Ruby 3.3シリーズの最初の正式版である「Ruby 3.3.0」をリリースしました(ruby-lang.org)。

Ruby 3.3ではPrismと呼ばれる新しいパーサーが追加されています。Prismは移植性が高く、エラーに強く、保守可能なRuby言語用の再帰下降構パーサで、Ripperの代わりに使うことができます。新しいパーサージェネレーターのLramaによるBisonの置き換えや、M:Nスレッドスケジューラーの導入も行われています。

YJITはRuby 3.2と比較して大幅な高速化が行われました。コンパイルされたコードのメタデータのメモリ使用量の削減や、ARM64でのコード生成の改善、YJITを一時停止モードで起動し、後で手動で有効にするオプションの追加、終了時のトレースオプションのサンプリングへの対応、複数のバグ修正などが行われています。

また、RJITという新たなJITの仕組みが追加されています。RJITはピュアRubyのJITコンパイラで、Unixプラットフォーム上のx86_64アーキテクチャのみをサポートしています。MJITとは異なり、実行時にCコンパイラを必要としないという特徴を持ち、今のところ実験的な機能として実装されています。

その他、パフォーマンスの改善、IRBの機能強化、ext/readlineの削除、標準ライブラリのアップデート、C APIの変更など多数の変更が行われています。

変更点の詳細はNEWSコミットログで確認可能です。

タイトル Ruby
公式サイト http://www.ruby-lang.org/ja/
ソフトアンテナ https://softantenna.com/softwares/1964-ruby
説明 オブジェクト指向スクリプト言語。
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