ScanSnap S1500のローラーが超劣化していたのでDIY修理してみた

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PFUのドキュメントスキャナー「ScanSnap S1500」を所有しています。2011年に発売されたかなり古い製品ですが、Windows 11でも一応使用することができ、これまで特に問題無くスキャンすることができていました。

しかし、最近ひさびさにA4用紙をスキャンしようとしてみたところ、バリバリという異音と共に読み込みが止まってしまいました。あわてて蓋を開けて内部を確認してみると、紙を送るローラー部分が加水分解でどろどろに溶けていて、紙をまきこんでしまっている事がわかりました。

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調べて見ると、S1500のローラー4つ(正確にはフィードローラーx2、排出ローラーx2)が劣化するのはありふれた現象のようですが、メーカー側でこの部品の修理は行っておらず(交換部品もなし)、自力で修理するか、廃棄するかの選択肢しかないようです。

今回はだめもとで自力で修理することにしました。

目次

S1500のローラーを自力修理する

ScanSnap S1500のローラーを自力修理する場合、本体を完全に分解する方法のほか、分解せずに行う方法もあるようです。今回は腕に自信がないため分解せずに行う方法を選択しました。

まず劣化してベトベトになったローラーを取り去ります。

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▲専用の機材があるわけもなく、ラジオペンチやピンセットを使って力業で除去していったのですが、粘着力が凄くて、思ったより時間がかかりました。写真は除去している途中ですが、全部まとめてとることはできず、ちぎれてしまいます。たまに電源を入れてローラー部を回転させながら行いました。

ついつい面倒になって乱暴になりがちなので、養生テープでガラス面を保護して行いました。ある程度とれた後は、ダイソーの除光液でベタベタを拭っていきましたが、完全にきれいにすることはできませんでした。

なお、完全に溶けてドロドロになっていたのは下の排出ローラーの2個だったのですが、フィードローラーも怪しい状態になっていたため、フィードローラーも2個も外しました。

既存のローラーがはずせたら、そこにシリコンチューブ「タイガースポリマー シリコンチューブ カット品 6mm×12mm 1M」を装着します。このシリコンチューブは、ScanSnapのローラーを修理するための定番商品で(?)、Amazonのレビューでも同じ用途で使用しているユーザーが多数存在することが確認できます。

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このチューブを以下のサイズに切り取ります(柔らかいので普通のカッターで切断可能)。
完全にまっすぐではなく、曲がっているため寸法通り正確に切り取るのは困難ですが、ある程度アバウトでもいけそうです。なお、それぞれ+2mm(26mm、24mm)が良いという説もあるようです。

  • 排出ローラー用(下側): 24mm x 2
  • フィードローラー用(上側): 22mm x 2

切り取った部品に縦に切り込みを入れます。

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切り込みのところを広げつつ金属の棒にはめ込めれば完成です。チューブの切り込みは開いたまままですが、実用上は問題がないようです。

交換後、不要な用紙をスキャンしてちゃんと取り込みができれば成功です。

まとめ

ScanSnap S1500のローラーが超劣化していたのでDIY修理してみました。フィードローラー/排出ローラーの交換部品は存在せず、代用品に置き換える必要があり、多くの人がこの方法を採用している模様です。

S1500のローラーが劣化した場合、廃棄するまえにだめもとでチャレンジしてみることをおすすめします。

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