Chromeの次期安定版「Chrome 71」では、不正な広告を利用したサイトで全ての広告をブロックすることができる新たなユーザー保護機能が追加されることがわかりました(Chromium Blog、The Verge)。
不正な広告としては、例えば偽のシステムメッセージを表示するものや、「閉じる」ボタンへの偽装を行うもの、自動的なリダイレクトによってユーザーを意図しないサイトへ誘導するもの、何らかの方法で個人情報を盗もうとするもの等があげられています。
GoogleはChrome 68で、広告の不正使用が報告されたサイトでは、新たなタブやウィンドウの表示をブロックする機能を追加するなど、ユーザーを保護するための広告ブロッキング機能の導入を進めています。ただし現状はブロックできない不正広告も多く、さらなる保護機能が求められていました。
12月にリリース予定のChrome 71では、不正な広告体験が報告されたサイトの所有者に30日間の猶予を与え、それでも問題が修正されない場合、正規の広告を含めサイト上で全ての広告が表示されなくなるとのことです。サイトのオーナーは不正な広告が表示されていないかGoogle Search Console内のAbusive Experiences Reportで確認可能で、一方ユーザーはこのフィルタリングを手動でオフにすることもできるとされています。