今年リリースが予想される「iOS 12」は、新機能の追加よりも、安定性の改善や不具合の修正など、水面下の修正がメインのアップデートになるのではないかとの情報が流れています。
そのようななか、著名なApple系ジャーナリストの一人、Bloomberg NewsのMark Gurman氏は、このiOS 12(コードネーム"Peace")に関するさらに詳細な情報を報じています。
記事によると、iOSやmacOSなど、AppleのOSのリリースサイクルは今後2年単位でロードマップが作られるようになり、エンジニアに対して、洗練されていない機能を遅らせるための裁量がこれまでよりも多く与えられるようになるとのこと。毎年新バージョンがリリースされることにはかわりがないそうですが、新機能をリリースした翌年はその機能をさらに洗練させたり、不具合を修正することが行われるようになるとのことです。
この変更は、macOSで見つかったパスワード無しでroot権限が取得できる不具合や、Appleデバイス間で間違った順序でメッセージが表示されるiMessagesの不具合など、最近頻繁に発見されるようになった不具合の増加に対応するものとみられています。
ただしiOS 12で全く新機能が導入されないわけではなく、Siriのより深いレベルでの統合や、"Do Not Disturb"(おやすみモード)の改善、組み込みアプリの改良、ARゲームへのマルチプレイヤーモードの追加などいくつかの新機能は計画されているとされています。
Appleは例年通り、6月に開催されるWWDC 2018で、iOS 12や、macOS 10.14の開発者向けプレビューを公開すると見込まれています。そこではiOSアプリをmacOSで動作させるため、iOS用のフレームワークUIKitと、macOS用のAppKitを統合する新たなフレームワークが公開されるのではないかとも期待されています。