JetBrainsは9月18日(現地時間)、2015年11月2日より「JetBrains Toolbox」として提供を開始する同社開発ツールのサブスクリプション製ライセンスシステムの改訂を発表しました(公式ブログ、slashdot)。今回の改訂は、9月3日のサブスクリプション製ライセンスへの移行宣言に対し、多くの批判的な意見が寄せられたことをうけ、先日予告されていたものです。
perpetual fallback license
改訂後の規約の最大の注目点は、12ヶ月間以上のライセンス契約を行った場合、「perpetual fallback license(代替永久ライセンス)」を受け取ることが可能となっている事です。
perpetual fallback licenseの導入により、開発者はサブスクリプション契約期間終了後も、ある特定バージョンの開発ツールを使用し続けることが可能となります。サブスクリプション契約期間終了後、即座に開発ツールが使用不可能となる事に対する開発者の不満の声に応えるものといえそうです。
ただし、契約期間が12ヶ月に満たない場合はperpetual fallback licenseが与えられないこと、および1年以上契約した場合でも、契約期間終了時の最新版のperpetual fallback licenseが与えられるわけではないことなどは注意が必要かもしれません。詳細は公式ドキュメントの「What is perpetual fallback license?」を確認することをおすすめします。
その他、契約を続けることで最大40%のディスカウトが提供されることや、インターネット接続なしでもソフトウェアが使用可能となることなど、かなり開発者の声を汲んだ規約変更となっている様子。今のところ、Hacker NewsやRedditでも、サブスクリプション製と永久ライセンス製の適正な妥協点として評価する声が多いようです。