斬新な機能を提供して話題となっているIDE、Light Tableの最新版「Light Table 0.4」がリリースされました。
バージョン0.4ではWeb開発環境が進化し、サポートされるプログラミング言語としてPythonが追加されました。他にもマルチウィンドウが可能になっていたり、マルチタブセットが可能になっていたりいろいろ機能強化されているようです(ChangeLog)。
当初はClojureしかサポートしていなかったため、使う人を選んだ開発環境だったと思いますが、人気スクリプト言語であるPythonが使えるようになったことで一気に人気が爆発するかもしれません。
そもそもどこが凄いの?
開発当初のブログ記事によると、Light tableの信条として以下の5点があげられています。
- ドキュメントを探す必要がない
- ファイルはコードにとって単にシリアライゼーションに便利なだけであり、最良の表現ではない。
- エディタはどこにでも存在し、なんでも表示することができる(テキスト以外も)。
- 挑戦を促進する。変更が即時結果に反映される。
- コードに光りをあてる事ができる。
なんかいまいちわからないところもありますが、編集中のコードを評価して即時結果を取得できることはわかりました。
左が編集中のコード。右がそれを評価したところ( 3 + 4 = 7)
もうちょっと複雑な例。引数が実際にあてはめられて計算結果が表示されています。便利かも。
ゲーム風のプログラムをワークスペースに表示しながら開発中の画像。
使い込んだわけではないので即断はできませんが、IntelliJ(WebStorm)なんかに搭載されているLive Edit的な機能が充実しているっぽいですね。
Pythonで使ってみよう
ここから、OS X / Windows / Linux用のバイナリがダウンロードできます。
起動したら、workspaceをクリック。
workspaceにはフォルダ、またはファイルを追加することができます。ためしにhello.pyというPythonスクリプトを追加してみました。
「COMMAND + ENTER」を押すと、画面右隅に実行結果が表示されます(「Hello World!!」「Hello World2!!」)。簡単すぎてもうしわけないですが、私のPython力はこんなものなのでご容赦を。
まだαバージョンということですが軽快な動作で作りもしっかりしている印象を受けました。
まとめ
IDEの良さは使い込んでみないとわからない部分が多いので、さわりだけの紹介になってしまいましたが、とりあえず凄そうな雰囲気は受けました。Hacker Newsのコメントを見ても盛り上がっているので要注目のIDEだと思います。
ドキュメントの管理機能や、コマンドを入力でIDEの機能を実行できるところなど、おもしろい機能が他にもあります。興味を持った方はぜひ試してみてください。