Rails開発者David Heinemeier Hansson(dhh)氏は1月18日(現地時間)、Rails 6の初のベータ版となる「Rails 6.0.0 beta1」をリリースしたことを発表しました。Rails 6にはAction MailboxとAction Textという2つの主要なフレームワークが追加されたほか、複数データベースのサポートや、並行テストのサポートといった重要な新機能が追加されています。
Action Mailboxは受信したメールをRailsで処理するためのコントローラー風のフレームワークで、Amazon SES、Mailgun、Mandrill、Postmark、SendGridなどの入力に対応しているほか、EximやPostfix、Qmailの入力を直接扱うこともできます。
Action TextはRailsでリッチテキストコンテンツを編集する機能を提供するフレームワークで、フォーマットやリンク、引用符、リスト、埋め込み画像、ギャラリーんどを扱うことができるTrixエディタが含まれています。
その他、新しく追加された複数データベースのサポートによって、単一のアプリケーションから複数のデータベースへの同時接続が容易になったほか、並列テストによって大規模なテストスイートをより高速に実行することが可能になっています。またWebpackerがデフォルトで含まれるように変更されています。
Rails 6はRuby 2.5.0以降が必要で、個別の変更点の詳細はGitHubのCHANGELOGで確認することができます。