最近シェルスクリプトの作成がマイブームです。しかし、分からない事がでてくるたびに検索しているので、時間がかかってしょうがないという問題がありました。そこで今回ついに重い腰をあげ「シェルスクリプト基本リファレンス」の電子書籍版を購入し、真面目に取り組んでみることにしました。
この本は、2011年発売(電子書籍版は2015年1月30日発売)と、情報がそれほど古くなっておらず、巷の評判も割と良い技術書です。
紙の本と電子書籍どっちを買うかぎりぎりまで迷いましたが、近くの本屋になかったのですぐ購入できる電子書籍版を選びました。
内容
シェルスクリプト基本リファレンスの目次は以下の通り(公式サイトでは、もう少し詳しい情報が掲載されています)。基礎から定石やノウハウまで広範囲な話題を取り扱っていることがわかります。
- 第0章 シェル&シェルスクリプトの基礎知識
- 第1章 シェルスクリプト入門
- 第2章 シェルスクリプトの基本事項
- 第3章 シェル文法の循環構造
- 第4章 複合コマンド
- 第5章 組み込みコマンド [1]
- 第6章 組み込みコマンド [2]
- 第7章 パラメータ
- 第8章 パラメータ展開
- 第9章 クォートとコマンド置換
- 第10章 各種展開
- 第11章 リダイレクト
- 第12章 よく使う外部コマンド
- 第13章 配列
- 第14章 シェルスクリプトのノウハウ&定石
項目ごとに、bash特有なのか、Bシェル系共通の動作なのかマークがついていて判別できるのが便利です。環境はLinux / FreeBSD / Solarisで動作確認されていて、いろいろな環境で動くシェルスクリプトを作成したい場合に参考になります(Mac OS Xでも動作確認があればなお良かったですけど)。
特に、シェルの落とし穴的なクォート問題に関しては「クオートのネスティングパズル」という項目できっちり説明されています。
末永く役立つ技術
シェルスクリプトの知識は、自作スクリプト作成時だけでなく、オープンソースプログラムに添付されているシェルスクリプトや、Linuxの設定ファイルをちょこっと変更する際、または.bashrcや、.zshrcといった設定ファイルを編集する場合にも役に立ちます。
いろいろな場面でつぶしが利くので、早めに勉強しておくと末永く役に立つ技術といえるでしょう。
ちなみに「入門UNIXシェルプログラミング」も評価の高いシェルスクリプト本で、購入を検討しましたが、2003年発売とちょっと(かなり?)古いのが気になりました。