先週Ubuntu 17.10の公開が取りやめられました。
インストールによってLenovoなど特定機種のラップトップのBIOS設定が変更できなくなったり、USBブートができなくなったりするという、「BIOS破損」を引き起こすことが分かったためですが、幸い問題の原因は判明し、修正方法も明らかとなっているようです(Phoronix)。
情報によると今回の問題は、Ubuntu 17.10に含まれるLinux 4.14に含まれるIntel SPIドライバーが原因とのこと。このためカーネル設定でCONFIG_SPI_INTEL_SPI_PLATFORMを無効にしたカーネルを利用している場合影響がありません。
問題が発生した場合も、ステップバイステップ形式の回復方法が公開されています。
簡単に説明すると、Ukuu(Ubuntuカーネルのアップグレードユーティリティ)をインストールし、Linux 4.14.9にアップグレードしてシステムを再起動し、GRUBでLinux 4.14.9を選択してシステムが起動したら再度再起動して、BIOS設定画面に入るという手順です。
現在複数のユーザーがUEFIシステムの動作が復旧したことを報告しています。完全に問題が修正できたことが確認できれば、現在公開停止中のUbuntu 17.10のISOファイルが再度公開されることになりそうです。