macOS Tahoeのパブリックベータ版がようやくリリースされ、手元のマシンで実際に試してみたいと思った方は多いかもしれません。
しかし、2025年春ごろから、Appleの公式ツールであるsoftwareupdateコマンドに関する問題が一部のユーザーによって報告されており、同コマンドを利用してフルインストーラーを取得するのが困難な状況になっている模様。
macOS 15.4や15.4.1、さらに筆者の検証ではmacOS 15.5でも、インストーラがダウンロードできません。
$ softwareupdate --list-full-installers Finding available software Software Update found the following full installers: * Title: macOS Tahoe Beta, Version: 26.0, Size: 16976441KiB, Build: 25A5316i, Deferred: NO * Title: macOS Sequoia, Version: 15.5, Size: 15283299KiB, Build: 24F74, Deferred: NO * Title: macOS Sequoia, Version: 15.4.1, Size: 15244333KiB, Build: 24E263, Deferred: NO * Title: macOS Sequoia, Version: 15.4, Size: 15243957KiB, Build: 24E248, Deferred: NO * Title: macOS Sequoia, Version: 15.3.2, Size: 14890483KiB, Build: 24D81, Deferred: NO * Title: macOS Sequoia, Version: 15.3.1, Size: 14891477KiB, Build: 24D70, Deferred: NO
一覧の取得はできるのですが、いざ取得しようと以下のようなエラーが表示されるのです。
$ softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version 26.0 Scanning for 26.0 installer Install failed with error: Update not found
回避策の決め手はなし
この問題はApple Support Communityで複数の報告が上がっています。
少なくとも、macOS 15.3.1 以前では正常に動作していたようですが、macOS 15.4以降で壊れており、「softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version」が動作しなくなっている状態のようです。モデレーターもこの問題をバグであるとし、Appleへフィードバックするように案内しています。
有効な回避策も見つかっていませんが、macOS 15.3.1以前の環境でインストーラーをダウンロードする方法や、MrMacintoshなどの信頼できるサイトからインストーラをダウンロードする方法が提案されています。
Macが1台しかなく、macOS Sequoia 15.5環境しかない場合は、MrMacintoshに掲載されているダウンロードリンクを利用するのが一番手っ取り早いといえそうです(利用は自己責任ですが、InstallAssistant.pkgのダウンロードリンクは〜.apple.comとなっています)。
新バージョンのリリースを間近に控えている次期だけに、早急に不具合の修正を期待したいと思います。