Macに搭載したサードパーティSSDのTrimを有効化することができるソフトウェア「Trim Enabler」の最新版「Trim Enabler 3.4」がリリースされました。
バージョン3.4の変更点は、kext signingを有効化したまま安全にTrimを有効化できるTrim有効化機能の刷新、およびOS X El Capitan、OS X 10.10.4サポートの追加です。
新しいTrim有効化機能は、先日リリースされたDisk Senseiと同様のもので、 OS X Yosemite(10.10.3移行)と、 OS X El Capitanに対応しています(Cindori)。
trimforceとは別物
公式サポートフォーラムにおける開発者のコメントによると、Disk Sensei(とTrim Enabler)で使われているTrim有効化手法は、OS X 10.10.4で導入されたtrimforceとは別物とのこと。
@emailsfh: Disk Sensei’s Trim enabling is separate from the trimforce tool, and works by installing TrimEnabler.kext. They accomplish the same thing, but Disk Senseis method works on 10.10.3, and on El Cap DP1 without disabling SIP (system integrity protection).
They can be used either one, or at the same time. There’s no risk of issues. But Disk Sensei’s switch will only reflect it’s own method. Disk Sensei is not a GUI for trimforce.
TrimEnabler.kextをインストールし、Trimを有効化する仕組みで、OS X 10.10.3や、El Capitan DP1でSIP(セキュリティ機能)を無効化することなく動作可能な点が利点とされています。
ただし、Trim Enablerは、Trim機能を直接実装するものではなく、あくまでAppleのTrim機能をサードパーティドライブで有効化するためのソフトウェアという位置づけであるため、trimforceコマンドでTrimを有効化しても、Trim EnablerでTrimを有効化しても、結果は同じことになります。
GUIでTrim有効化したい方に
Trim Enablerは有償で10ドルのソフトウェアですが、コアのTrim有効化機能はこれまで通り、無償で使うことができます。GUIでTrimを有効化したい方は試してみる価値はあるかもしれません。