突然の開発終了宣言で様々な憶測を読んでいる「TrueCrypt」ですが、「TrueCrypt must not die(TrueCryptは死ぬべきではない)」と称する、TrueCryptの開発を引き継ぐためのサイトが公開されたようです(Hacker News)。
まだ信頼できるかどうか不明
現在サイトはまだ作成中で、ブログやフォーラムなどは機能していませんが、Twitterアカウント@TrueCryptNextで、いくつかのつぶやきを閲覧することができます。
http://t.co/dupA31q4Zk went Online: You can now download the Version 7.1a and older Versions.
— TrueCryptNext (@TrueCryptNext) 2014, 5月 29
上記Tweetの通り、サイトからTrueCryptの過去のバージョン7.1aがダウンロードできます。しかし、このサイトの信頼性がいまいち不明なので、はっきりするまでここからダウンロードしたTrueCryptを使用するのは控えたほうがよいでしょう。
今のところ、本当にここで開発が継続されるのかどうか不透明ですが、要チェックのサイトではあると思います。
深まる謎
それにしても、TrueCryptにいったいなにがあったのか、未だに原因は不明のままです。INTERNET Watchでは、様々な情況証拠から、ハッキングではなくTrueCrypt開発者自身が終了を決定したものだと推測していますが、中止に至った動機は不明のままです。
驚くべきことにTrueCryptは、オープンソースながら匿名開発者によって開発されていて、そのせいで余計に混乱をまねいているような気がします(作者に連絡がとれない…)。
今後理由が明らかになるのかどうか、「TrueCrypt must not die」で開発が引き継がれるのか、注目したいと思います。
追記
Phoronixでも言及されていました。TrueCrypt.chは、TrueCryptが本当に終了したときコードベースを引き継いで開発を継続する移行のようです。このプロジェクトの開発者は、Thomas Bruderer 氏と、Joseph Doekbrijder氏であるとのこと。