10月にリリース予定のUbuntu 13.10ではX Window SystemではなくMirと呼ばれる新しいディスプレイサーバーが採用されることになるかもしれません(The Register、Ars Technica)。
MirというのはX Window System(通称X)を置き換えるソフトで、Wikipediaでは以下のように説明されています。
Mirはカノニカルによって開発されているLinux用のディスプレイサーバである。Ubuntuにおいて現在使用されているX Window Systemの置き換えが計画されている
なぜわざわざUNIX依頼伝統のXを捨ててまで移行するかというと、デスクトップだけでなくモバイルデバイスなどの多様なデバイスで動かすことを狙っているようです(MirPec、本の虫、gihyo.jp)。
Xを置き換える先行プロジェクトとしてWaylandも存在したのですが、入力イベントの取り扱いなどに関して不満があり独自実装に行き着いたということ。
CanonicalのFounderである、Mark Shuttleworth氏は「Two weeks with Mir」というブログを投稿し、Mirがラップトップで二週間スムーズに動いていると投稿しています。
Xの上で動くウィンドウマジェージャーやデスクトップ環境は多種多様なれど、X自体はずっと使われ続けて来ました。MirがXの後継として一世を風靡することになるのか要注目ですね。