Ubuntu 18.04 LTSのデフォルトJavaパッケージがOpenJDK 10からOpenJDK 11に変更

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Open jdk

Canonicalは4月19日(現地時間)、Ubuntu 18.04 LTSのデフォルトJavaパッケージをOpenJDK 10からOpenJDK 11に変更する事を発表しました。先日リリースしたnon-LTS版のUbuntu 19.04のデフォルトJavaパッケージも今後OpenJDK 11が標準になるとのことです(Neowin)。

OpenJDK 11はJava Platform Standard Edition(Java SE)のオープンソース実装の最新の長期サポート(LTS)バージョンで、最新版のTransport Layer Security(TLS)、TLS 1.3への更新や、ChaCha20-Poly1305暗号化アルゴリズムの実装(安全性の低いRC4を置き換える新しいストリーム暗号)などを含むセキュリティ機能の向上が行われています。

そのほかにも、ビルドが失敗する不具合の修正や、JavaDocツールの改善、JARファイルに不要になったPack200など廃止予定のAPIの削除などの変更が行われています。

“Version 11 is the latest Long Term Support (LTS) version of the open-source implementation of the Java Platform, Standard Edition (Java SE). It incorporates key security improvements, including an update to the latest Transport Layer Security (TLS) version, TLS 1.3, and the implementation of ChaCha20-Poly1305 cryptographic algorithms, a new stream cipher that can replace the less secure RC4.

This OpenJDK upgrade also includes fixes for build failures, JavaDoc tool improvements and the removal of deprecated APIs like Pack200, a compression scheme no longer needed for JAR files.”

以前のLTS版であるOpenJDK 8も利用可能で、2021年4月まで Ubuntu 16.04 LTSとUbuntu 18.04 LTSに対してセキュリティ更新が提供されます。

今回のUbuntuの発表は、RedHatがOpenJDK 8とOpenJDK 11の管理をOracleから引き継ぐとアナウンスしてから数日後に行われたことになります。OracleがJavaのライセンスを変更し有償化へ舵を切ったため、今後オープンソース版であるOpenJDKへの移行が急速に進むことになりそうです。

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