UNIX/Linux/MacOSXユーザーがWindowsを使っていていらいらする点の一つとして、コマンドプロンプトの弱さがあげられるのではないでしょうか。コマンドプロンプトの機能はWindows95時代からあまり進化していませんし、シェルスクリプトも未だにバッチファイルがメインです(PowerShellに期待したいところですが)。
というわけで、この辺を補うためにUNIXのコマンドラインツールをWindowsに移植したものがいろいろと存在します。
- NT版UNIX-like tools
株式会社ピーデー の川俣晶さんが開発し、フリーソフトウェアとして公開しているソフトウェア。 - GnuWin
GNU製のコマンドラインツールをWindowsに移植したもの。 - Windows Services for UNIX
Microsoft製のツール。Windows を既存の UNIX ベースの環境に統合するためのものでNFSのサポートもあるみたいです。。以前は有料だったものの無償化。さすがMicrosoft太っ腹(?) - Cygwin
重量級UNIX環境導入ツール。単なるコマンドラインツールではなくgccをサポートするなどスモールUNIX環境を作るツールといってもいいのではないでしょうか。
他にもコマンドプロンプト自体を置き換えるようなソフトもいろいろありますがここでは割愛します。
■まとめ: 使うか使わないかそれが問題
以前はCygwinをWindowsインストール後に必ず入れていましたが、最近はCygwinも、上にリストアップしたツールも、あまり使っていません。代わりにgzipやtarなどどうしても必要なコマンドを単体で入れて使っています。使わなくなった理由は、あまりにもUNIXツールに頼った生活をしていると他人のパソコン(Windowsマシン)を使ったときに困るからです。さらWindowsの場合、UNIXのようにターミナルありきの環境と違って、なんらかのGUIアプリケーションを使って仕事をすることが多いので、コマンドプロンプトが貧弱でもまだ我慢できるということがあります。
とはいえUNIXの基本精神「パイプ、リダイレクト、フィルタ」のしくみを体感できるので一度はいれてみることをオススメします。