Microsoftは先日、Windows 11の最小動作要件を満たしていない古いWindows 10 PCでも、ISOファイルやメディア作成ツールを使ってWindows 11へアップグレードが可能なことを明らかにしました。
ただし、この方法でアップグレードされたPCは、セキュリティアップデートを含むる更新プログラムが一切受け取れない可能性があるなど、Microsoftのサポートが受けられないという制限が存在します。
Microsoftはこの制限に関し、Windows 11の公式の最低スペックを満たしたPCは「99.8%の確率でクラッシュが発生しない」のに対し、要件を満たしていないデバイスは「52%の確率でカーネルモードのクラッシュが多く発生した」と説明していることがわかりました(MSPoweruser)。
Obviously there is a workaround to install Windows 11 on these older AMD systems, but Microsoft says devices that don’t meet the minimum hardware requirements “had 52 percent more kernel mode crashes.” Devices that meet the official minimum specs “had a 99.8 percent crash free experience,” says Microsoft.
カーネルクラッシュが52%も多いというと驚かされますが、仮にサポート対象のPCでカーネルクラッシュが0.2%の確率で発生していたとすると、50%多くても0.3%となり、古いPCでも99.7%確率で「クラッシュのない体験」が実現できていることになります。
セキュリティを高めるためにTPM 2.0を初めとしたモダンなハードウェアを要求するというMicrosoftの姿勢は尊重しなければならないものの、Windows 10が問題なく動作しているのにもかかわらず、Windows 11がインストールできないユーザーにとっては納得できない決定かもしれません。