Microsoftは、Windowsに搭載されている「VBScript」機能を廃止する予定があることを2023年5月に初めて発表しました。その後、同年10月にVBScriptは正式に非推奨機能となり、2024年5月には削除に関するタイムスケジュールも公開されています。
MicrosoftはVBScriptの非推奨化フェーズを3つの段階にわけていて、現在は最初の段階として、VBScriptがまだデフォルトでオンデマンド機能(FOD)として有効になっている状態となっています。
第2段階はVBScriptのFODが無効ととなり、これはタムスケジュールでは2027年頃と予定されていましたが、Microsoftが公開した最新のドキュメントによると、24H2や25H2といったよりはやい段階で削除される可能性が示唆されていることがわかりました。
ガイドには以下のような文言が含まれています:
At the current deprecation phase of VBScript, it's available as a feature on demand (FOD) and is enabled by default in Windows 11, version 24H2. Before VBScript is disabled by default on these and future OS versions, it's critical that you to identify where and how vbscript.dll is still being used within your enterprise environment.
VBScriptの現在の非推奨段階では、オンデマンド機能(FOD)として利用可能で、Windows 11のバージョン24H2ではデフォルトで有効になっています。VBScriptがこれらおよび将来のOSバージョンでデフォルトで無効になる前に、企業環境内でvbscript.dllがどこでどのように使用されているかを特定することが重要です。
MicrosoftはVBScriptが「これらおよび将来のOSバージョンでデフォルトで無効になる前に」企業環境内でvbscript.dllがどのように使用されているかを特定することが重要だと説明しています。これはVBScriptがデフォルトのFODとして早期に廃止される可能性を示唆しており、そのために新しいガイダンスが公開された理由であるとも考えられています。
Microsoftはガイドの中で、VBScriptを調査し、削除するための方法を詳しく説明しています。SysMon(System Monitor)ユーティリティを使用して、VBScript DLLをトレースして追跡し、ログオン、ログオフ、スタートアップ、シャットダウン、スケジュールされたタスクなどで、VBScriptを呼び出すグループポリシーやPowerShellスクリプトの依存関係を確認することを推奨しています。