
Windows 11 25H2/24H2向けの月例更新プログラムKB5124008(2026年9月8日配信)は、タスクバーの移動機能やスタートメニューのリサイズ機能を含む期待のアップデートでした。
しかし実際には、複数の重要機能に影響する不具合が報告されており、企業ユーザーを中心に混乱が広がっています。
Microsoftは最近、AIを活用した攻撃の増加を理由に「更新を遅らせるな」と強く警告していました、しかし、その直後に配信された今回のアップデートが、ユーザー環境を不安定にする皮肉な結果となっています。
更新は大規模で数百〜数千のファイルが置き換えられたとみられ、予期せぬ副作用が多数発生している状況です。
WSL系アプリが動作不能に
特に深刻なのが、HCS管理のLinux仮想マシンとPlan9共有フォルダーを使うアプリが壊れる問題です。
AnthropicのClaude Coworkでは、ローカルフォルダーへのアクセスが完全に失われ、ワークスペースが接続できなくなります。再インストールしても改善せず、Issueでも「Windows Updateが原因」と明言されています。
Remote Desktop Services(RDS)が不安定化
企業利用で影響が大きいのは、Remote Desktop Services(RDS)の障害です。接続が頻繁に失敗し、サインイン画面で止まったり、接続後もエクスプローラーやMMCが応答しなくなるケースが報告されています。Microsoftはこの問題を調査中とのことですが、現時点では「サポートへ連絡するか、次の更新を待つ」以外の対処がありません。
Explorer.exeがクラッシュし黒画面に
サインイン後に黒画面のまま操作不能になるケースも発生しています。Explorer.exeはデスクトップ・タスクバー・スタートメニューを司るため、クラッシュするとほぼ何もできません。仮想デスクトップ環境(Citrix UPM、FSLogix、Horizonなど)で特に多く報告されており、Microsoft社員も調査のためダンプ提供を呼びかけています。
ファイル履歴が外付けドライブを認識しない
公式発表はまだありませんが、ファイル履歴(File History)がバックアップ用ドライブを認識しないという報告が多数上がっています。ドライブを接続しても「接続されていません」と表示され、バックアップが作成できないという症状が発生しているようです。
更新をアンインストールすると直るものの、セキュリティ更新であるため推奨はされていません。
AMD Radeon環境でGPUドライバーが不安定化
RX6600〜7900シリーズなど複数のRadeon GPUで、ドライバータイムアウト、黒画面、フリーズ、再インストールしても再度ドライバーが壊れるといった深刻な問題が報告されています。
こちらも更新を削除すると改善するケースが多く、アップデート側の問題が疑われています。
まとめ
KB5124008は新機能やセキュリティ修正を多数含む重要な更新ですが、現状では複数の深刻な不具合が報告されています。
まだ問題が出ていない場合はそのまま利用し、もし重大な不具合に遭遇した場合は、次の更新やMicrosoftの追加情報を待つのが現実的な選択肢となりそうです。
[via Windows Latest]
