※終了するのはVisual Studio for Macで、Visual Studio Codeは継続します。
Microsoftは8月30日(現地時間)、「Visual Studio for Mac」を終了する計画を発表しました。最新版のVisual Studio for Mac 17.6は2024年8月31日までサポートが継続し、セキュリティアップデートやAppleのプラットフォーム更新に対応したアップデートが提供される予定です。
Microsoftは終了の理由として、「(Windows版)Visual StudioとVS Codeを強化し、クロスプラットフォーム開発に最適化するために、リソースと集中力を振り向ける」と述べています。
今後、Visual Studio for Macに新たなフレームワーク、ランタイム、言語サポートが追加されることはありませんが、今後12ヶ月間のサポートは継続し、アップデートの提供も行われます。既存の開発者が.NET 6、.NET 7、Monoフレームワークに対応したアプリケーションのサポートを継続できるようにするために、ランタイムとワークロードのアップデーを提供します。なお、Visual Studio for Macは、公式にはサポートされていないものの、.NET 8の初歩的なサポートも行われているとのことです。
Visual Studio for Macは2016年に公開され、2022年に大規模なオーバーホールが行われたばかりでした。今後、開発者に対しては開発が継続するVS Codeや、仮想マシン/クラウド経由でWindows版の開発環境にアクセスすることを推奨しています。最近発表されたC#Dev Kit、.NET MAUI、Unity Extensions for VS Codeはプレビュー版として利用可能で、今後も改良が続けられる予定です。
ブログのコメント欄には、「JetBrainsのRiderへ移行する」など、Microsoftの今回の決定に失望している開発者の投稿が多数寄せられています。AppleのXcodeに対抗できる強力な開発環境になるはずと期待していた開発者も多かったのではないかと思います。
[via 9to5Mac]
