Microsoftはこの数ヶ月、自社が開発したWebブラウザ「Microsoft Edge」の使用を推奨するため、一見すると攻撃的ともとれる戦術を採用しています。
最近も、Chromeをダウンロードしようとしたユーザーに対し「2008年のGoogle Chromeよりも信頼できる」とEdgeの優秀性をアピールするポップアップを表示したことが注目を集めていたなか、Vivaldi社はこのようなMicrosoftの姿勢を批判するブログ記事「Microsoft back to its old tricks to get an edge on the competition(競合他社に差をつけるために、昔のやり方に戻るマイクロソフト)」を公開しています(Neowin)。
Vivaldi社のCEOであるJon von Tetzchner氏は、「あからさまな反競争的」な行為であるとMicrosoftを非難し、「公然と悪用している」「絶望的だ」と自身の考えを述べています。
it is frustrating in 2021 to find Microsoft blatantly engaging in anti-competitive practices once again
2021年、マイクロソフトがまたしても反競争的な行為を露骨に行っていることに苛立ちを覚える。
[...]
Microsoft’s moves seem desperate. And familiar.
マイクロソフトの動きは必死に見える。そして身近な存在でもある。
[..] This is not the behavior of a confident company developing a superior browser. It’s the behavior of a company openly abusing its powerful position to push people to use its inferior product, simply because it can.
これは、優れたブラウザを開発している自信に満ちた企業の行動ではありません。これは、企業がその強力な地位を公然と悪用して、劣悪な製品を使うように人々に働きかけていることを意味します。
Jon von Tetzchner氏は、Edgeからブラウザを乗り換えようとする際のハードルとして、これまでに判明しているプロンプトやポップアップ以外にも、もう一つの厄介な存在があると説明しています。
But I was determined to set Vivaldi as my default browser, so I ignored Microsoft’s nudging and chose to “Switch anyway”.
しかし、私はVivaldiをデフォルトのブラウザとして設定することを決意していたので、Microsoftの後押しを無視して「とにかく切り替える」を選択しました。
Not so fast. The next time I started Edge, I saw this:
そうはいきません。次にEdgeを起動すると、このように表示されました。
That’s right, Microsoft once again pushing me to use Microsoft’s recommended browser settings. Now, which settings could those be? As I click through, I find that Edge is yet again the default browser.
そう、Microsoftはまたしても私にMicrosoftの推奨するブラウザ設定を使うように促したのです。さて、それはどのような設定なのでしょうか？クリックしてみると、またしてもEdgeがデフォルトのブラウザになっています。
デフォルトブラウザを変更したとしても、再度Edgeを起動すると、すぐにもとの推奨設定(Edgeがデフォルトの設定)に戻すよう促されるとのことです。
同氏は、Vivaldiはプライバシー、生産性、カスタマイズのための最良の選択肢を提供すると考えているため、使用を推奨したいが、Microsoftとは異なり、選択はユーザー自身が行うべきだと確信していると、まとめています。
Vivaldiの主張は詳細は公式ブログで確認可能です。
