M1 Mac向けの「VMware Fusion」のPrivate Tech Preview版が公開されたことがわかりました(MacRumors)。ユーザーはオンラインフォームから利用申請を行うことができ、VMware FusionのマネージャーであるMichael Roy氏によると、Public Tech Preview版の公開は約2週間後に行われるとのことです。
Hey friends!
Are you interested in joining our Private Tech Preview for @VMwareFusion on @Apple silicon?We're not taking _everyone_ just yet, but you can submit a request to join here:https://t.co/udQsATVuFA
Full Public TP drops in about 2 weeks!
— Michael Roy (@mikeroySoft) September 8, 2021
M1 Mac用のVMware Fusionは、ArmベースのLinuxディストリビューションの仮想化に焦点を当てた非常に限定されたものとなっています。VMware Fusionは、M1 Mac上のWindows 10を今のところ公式にはサポートしない予定で、これはMicrosoftがARM版Windows 10のライセンスを販売していないためとのことです。Roy氏はOSの種類で「その他」を選択した場合、Windows 10は動作するはずだが、VMwareはドライバーやVMware Toolsをリリースしないと説明しています。
Just so we're clear... our intentional decision to not fully support Windows is _entirely_ driven by the fact you can't actually run Windows on ARM on a Mac and still be in compliance with their EULA.
We also ship components as open source, and that takes more time.
— Michael Roy (@mikeroySoft) September 9, 2021
M1に対応したVMware Fusionでは、インテルベースのWindowsやLinuxディストリビューションの仮想化ができなくなり、macOSの仮想化のサポートもまだ準備ができていないとされています。Roy氏は4月に公開されたブログ記事でM1 MacでIntelベースのOSをサポートするために「必要な努力に比べてビジネス上の価値は多くない」とし、Appleシリコン搭載MacではARM Linux VMを使えるようにすることにフォーカスすると説明しています。
Microsoftは、ARM版Windowsのリテール版を提供していませんが、Windows Insider Program参加者向けのプレビュー版(仮想イメージ)は提供しています。Mac用の仮想化ソフトのライバルであるParallelsは、M1 Mac上でARM版のWindows 10/11が動作することを公式に表明しているものの、OSのライセンス契約に準拠しているかどうかを確認するのはユーザーの責任であると注記しています。
現在のところVMware Fusion for M1 Macのリリース時期は未定で、価格やアップグレードのオプションについても明らかにされていません。