VMwareは10月14日(現地時間)、デスクトップ仮想化製品「VMware Workstation」と「VMware Fusion」の最新版「25H2」を発表しました。今回のアップデートでは最新版OSやCPUへの対応強化が行われたほか、バージョン命名法の刷新、各種新機能の追加など、ユーザー体験を大きく向上させる内容が盛り込まれています。
最新版ではまず、バージョン番号の命名法が変更されています。従来の「Workstation 17.6.x」「Fusion 13.6.x」といった数字ベースのバージョンから、「25H2」という形式に変更されて分かりやすくなっています。これは「2025年後半(H2)」を意味しており、リリース時期が一目でわかるようになりました。
そのほか注目の新機能は以下の通りです:
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dictTool(Workstation&Fusion)
VM構成ファイル(.vmxなど)をコマンドラインで編集できる新ツール。高度な自動化やカスタマイズが可能に。 -
USB 3.2対応
最新USBデバイスとの互換性向上と高速データ転送を実現。 -
ハードウェアバージョン22
仮想マシンが最新ハードウェアの性能を最大限に活用可能。 -
Hyper-V/WHP検出(Workstationのみ)
仮想マシンの実行モードを明示的に表示。
また最新のOS、プラットフォームに対応しています:
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新CPU(Workstation): Intel Lunar Lake、Arrow Lake、Meteor Lake
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新ゲストOS: RHEL 10、Fedora 42、openSUSE Leap 16.0 RC、Debian 13、Oracle Linux 10、VMware ESX 9.0、macOS Tahoe(Fusion: Intelのみ)
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新ホストOS: RHEL 10、Fedora 42、SUSE Linux 16 Beta、macOS Tahoe(Fusion: Intel&Apple Silicon)
さらにセキュリティ強化やアクセシビリティの改善、UIやログ出力の最適化(Workstation)、USB設定の保持や入力不具合の修正(Fusion)も行われています。ユーザーからの質問をもとにした、FAQが拡充され、今後も継続的に更新される予定です。
まとめ
無料となり一部のユーザーから継続が危ぶまれていた「VMware Workstation」と「VMware Fusion」の最新版が公開されました。同ツールのユーザーにとっては待望のバージョンアップといえそうです。個人的には最近不安定だったVMware Workstation の安定性が向上していることを期待したいです。