
Microsoftは12月10日(現地時間)、Windows 11の最新アップデートKB5072033(OSビルド26200.7462および26100.7462以降で、Entra IDのサインインをWebView2ベースに切り替えたことを発表しました
WebViewは、アプリ内でブラウザを立ち上げずにHTMLやJavaScriptなどのWeb要素を表示できる仕組みで、TeamsなどのMicrosoftアプリでのサインイン画面でも使われています。
WebView2はChromiumベースのMicrosoft Edge技術を利用しており、従来のWebViewに比べて、より最新のWeb標準に対応しています。ReactやFluent UIなどのモダンなWebフレームワークと互換性をもち、パスワードレス認証やパスキー、条件付きアクセス(CAポリシー)とシームレスな統合を実現します。最新のWebフレームワークを使用するサードパーティのIDプロバイダーとの互換性も向上し、セキュアで一貫した認証体験を提供します。
新しいサインイン体験への以降は自動的に行われますがが、レジストリによる設定変更によって、Entra IDプラグインにおけるWebView2の有効/無効を制御することもできます。
Microsoftは「WebView2への移行は単なる技術的アップグレードではなく、安全でユーザーフレンドリーな認証体験への投資」だと強調しています。将来的には従来のEdgeHTMLベースWebViewは廃止され、Webアカウントマネージャー(WAM)認証はすべてWebView2に統合される予定です。
