最近開発者の間で、Macを離れLinuxに移行する動きが起きていることを以前お伝えしました。タッチバー付きのMacBook Proは一般ユーザーからの支持を受けて好調な売上げを見せている反面、RAM容量やCPUのパワー不足を感じ、Mac以外の選択肢を考えている開発者が増えているのは確かなようです。
そのようななか今回は、The Next WebでライターをつとめたOwen Williams氏が「Why I left Mac for Windows: Apple has given up」という記事を公開。MacをあきらめWindowsに移行した理由を説明したことから、脱Macを目指すハッカーから大きな注目を集めています。
ブログによると同氏は元々長年のWindowsユーザーで、Windows Vistaに疑問を感じ、Macを使用するようになったとのこと。MacのUNIXとの親和性は素晴らしく、当初はWeb開発環境として満足していたようですが、Appleの関心が徐々にMacを離れ、iPhoneやiPadに重点が移っていったと不満を述べています。
ハードウェアの面では、MacBook Proに関してはパワーよりも薄さやデザインに重点が置かれていること、デスクトップ型Macに関しては製品自体が長い間更新されないことに疑問を呈しています。
ソフトウェア面でも、macOSに関してmacOS Sierraの主な新機能がMac版Siriの追加だけであるとして、iOSのおこぼれ的な新機能だけが追加される現状を嘆いています。
対してWindowsはこの間も成長を続け、Windows 10では、Windows Linux Subsystemが搭載されたり、OSレベルでVRがサポートされたりしたことから、MacをやめてWindowsに移行する決意を固めたようです。
同氏は現在Windows用のハードウェアとして、自作マシンを作成し使用している模様。ラップトップはMacBook 12インチを使っているそうですが、こちらに関しても乗り換えを検討しているとのことです。
iOSやMacアプリを開発する必要がなく、UNIX互換の環境環境さえあれば良いという開発者の場合、よりパワフルなWindowsマシンでWindows Linux Subsystemを使うという選択肢も今後はありかもしれません。
個人的には乗り換えられないMacアプリがあるので、Mac mini 2017に期待です。