次世代無線通信規格「Wi-Fi 7」がWindows 10でサポートされるかどうかに関する情報が錯綜しています。
8月末にはリークされたIntelの文書を元にWi-Fi 7のサポートがWindows 11に限定される可能性があると報じられましたが、その後、IntelのWi-Fi 7対応モジュール(BE200とBE2002)のスペックシートの対応OSの欄には、Windows 11だけでなくWindows 10も含まれている事がわかったからです。
ただし、このスペックシートには詳細情報が含まれておらず、Intelの最新ドライバがこれらのモジュールをサポートしていないことから文書の正確性には疑問が残っていました。今回Neowinは、Windows 10ではWi-Fi 6Eと同様にW-Fi-7の完全なサポートが提供されない可能性が高いとは伝えています。
前述のBE200とBE202のスペックシートには、Windows 10の名前は含まれているものの、Wi-Fi 7がサポートする320MHzの帯域幅に関する言及がなく、46Gbpsという極めて高いスループット(EHT)をサポートできない可能性があるとの主張です。
また、Windows 10はWi-Fi 6Eの6GHz帯もサポートしておらず、Wi-Fi 7で320MHzを実現する6GHz帯をサポートする可能性は低いとのこと。
インテルのサポートドキュメントは、Wi-Fi 6E対応製品で6GHz帯を使用するにはWindows 11が必要だと明記しています。
All Intel® Wi-Fi 6E (Gig+) products support the new 6GHz band for Wi-Fi. Usage of the 6GHz band relies on Microsoft Windows* (Windows® 11) Operating System support .
すべてのインテル®Wi-Fi 6E(Gig+)製品は、Wi-Fiの新しい6GHzバンドをサポートしています。6GHz帯の使用は、Microsoft Windows* (Windows®11) オペレーティング・システムのサポートに依存しています。
Microsoftは最近、Windows 10への6 GHzサポートのバックポートは行わないことを発表しました。Windows 10の 6GHzを制限を回避する非公式な方法(例えばIntelのドライバー22.45.1.1など古いものを使う)が存在するようですが、基本的にはWindows 11へアップグレードする以外に、この制限を回避する方法は存在しない模様です。