WikiLeaksは19日(現地時間)、CIAによって作成された新たなスパイウェアAthenaの存在を明らかとするドキュメントを公開しました(WikiLeaks、OnMSFT、Neowin)。
Athenaと呼ばれるスパイウェアは、Windows XPからWindows 10の全てのWindowsのバージョンをターゲットとするもので、PC全体をハイジャックし、取得した機密情報をCIAのサーバー等任意の場所に送信する能力を持つほか、データを削除したり追加のマルウェアをインストールすることができる能力を持つとされています。
Once installed, the malware provides a beaconing capability (including configuration and task handling), the memory loading/unloading of malicious payloads for specific tasks and the delivery and retrieval of files to/from a specified directory on the target system. It allows the operator to configure settings during runtime (while the implant is on target) to customize it to an operation.
スパイウェアは、Athenaと呼ばれるWindows XPからWindows 10を対象とした第1のモジュールと、Heraと呼ばれるWindows 8からWindows 10を対象とした第2のモジュールから構成されていて、CIAとニューハンプシャーのSiege Technologiesが協力して開発されたものとのこと。
NSAが開発したハッキングツールが流出した結果作成されたとされる「WanaCrypt」と呼ばれるマルウェアが問題となるなか、米国の政府機関によって作成された新たなスパイウェアの存在は、大きな論争を巻き起こしそうです。