ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」。最新モデルの「Raspberry Pi 4」は前モデルよりプロセッサの能力が飛躍的に向上し、これまでよりもさらに広い分野での活用が期待されています。
今回このRaspberry Pi 4で、Windows 10のARM版を動作させる試みがある程度成功したことが開発者の情報により明らかとなりました(Windows Latest)。
Raspberry Piは公式には「Windows 10 IoT Core」しかサポートしていませんが、サードパーティ開発者による「WoA Deployer」とよばれるツールを利用し、ARMプロセッサ向けのフルバージョンのWindows 10を動作させる事が可能となっています。
もともとRaspberry Pi 3時代から始まったプロジェクトですが、Raspberry Pi 4は高速なプロセッサを搭載しているため、Windows 10のパフォーマンスが大幅に向上している模様です。
現在プロジェクトは完全ではなく、特定のアプリを開くときに時間がかかる場合もあり、特にx86エミュレーションでデスクトップアプリを実行すると非常に遅くなる場合があるとのこと。
WoA Deployer、Raspberry Pi 4、USBドライブ、Windows 10 ARM64イメージがあれば実際に追試することが可能ですが、インストールプロセスはかなり複雑になっています。