2025年10月14日、Windows 10の公式サポートが終了します。
MicrosoftはWindows 11への移行を推奨していますが、移行が不可能なユーザーのため、Windows 10のESU(Extended Security Update)を法人だけでなく個人向けにも1年間提供する予定です。
ただし現在、MicrosoftはESUへの「今すぐ登録」ボタンを「徐々に展開中」だと説明しており、一部ユーザーには表示されているものの、まだ見えていない人も多数存在している状態のようです。
なぜ見えない?その理由と背景
「今すぐ登録(Enroll now)」ボタンはWindows Update画面の「更新プログラムのチェック」ボタンの下に表示される予定です。2025年7月のパッチノートでは、ウィザードが起動後すぐに閉じてしまう不具合が修正されたとの記載があり、すでにOSに統合済みであることは確認されています。
Microsoftは「EOL(サポート終了)前には全ユーザーに表示されるようになる」と説明していて、各種新機能の公開のように段階的な提供であること示唆しています。
またMicrosoftは、「最新のWindows 10環境であれば、特別な操作なしで自動的に表示される」とも説明しているため、「今すぐ登録」ボタンが表示されない場合、Windows Updateでシステムを最新状態に保つことが最重要となります。
実際、KB5063709(2025年8月更新)適用後に「今すぐ登録」ボタンが確認されたとの報告もあり、常に最新アップデートを適用していくことでボタンがいち早く表示される可能性があります。
表示された人はどうすればいい?
「今すぐ登録」ボタンが表示された場合、クリックしてウィザードを起動します。
個人用ESUは有料、あるいは条件付きで無料で使用することができます。条件は次の通りです。
利用方法 | 条件 | 費用 |
---|---|---|
ローカルアカウントで登録 | Microsoftアカウントなし | $30(約4,500円) |
Microsoftアカウントで同期 | OneDriveに設定を同期 | 無料 |
同期したくない場合 | Microsoft Rewardsを使用 | 1,000ポイント |
※1つのMicrosoftアカウントで最大10台のPCにESUを適用可能。
注意点と“罠”
ESUはセキュリティ更新のみで新機能やサポートは含まれません。登録しないと、2025年10月以降は更新が一切受けられなくなるため注意が必要です。また、MicrosoftはWindows 11へのアップグレードを促す全画面広告を表示する可能性があり、ESU登録後も心の準備が必要かもしれません。
[via Windows Latest]