
2025年10月に公開された最終パッチ(KB5066791)をもって、Windows 10の通常サポートは終了しました。しかし、Microsoftは「まだWindows 10を使い続けたい」ユーザー向けに、最大3年間の延長セキュリティ更新プログラム(ESU)を提供しています。
Microsoftは今回、主に企業向けPCで、ESUを利用するための条件について詳しく説明しています(Neowin)。
目次
企業向け:Windows 365でESUを有効にするには?
Microsoftは、専用モードのWindows 365 Enterprise Cloud PCおよびWindows 365 Frontline Cloud PCは、基準を満たしている場合に限り、自動的に3年間のESU対象となると強調しています。以下の条件を満たす必要があります。
- Windows 365の有効なサブスクリプションライセンスを保持
- Windows 10 22H2 + KB5066791以降がインストール済み
- 管理者権限を持つIT管理者が設定を行う
さらに、Microsoft IntuneなどのMDMツールで以下のポリシーを設定する必要があります:
OMA-URI: HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SoftwareProtectionPlatform\ESU Name: EnableESUSubscriptionCheck Type: REG_DWORD Value: 1
また、ESUの有効性を維持するために、物理PCで22日以内に一度はMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)でサインインする必要があると補足しています。
物理PC向け:ESUのアクティベーションIDも公開
Microsoftは、物理PC向けに3年間分のESUアクティベーションIDを公開しています。これは企業環境でWindows 365にアクセスしないデバイス向けです:
| 年度 | アクティベーションID |
|---|---|
| Year 1 | f520e45e-7413-4a34-a497-d2765967d094 |
| Year 2 | 1043add5-23b1-4afb-9a0f-64343c8f3f8d |
| Year 3 | 83d49986-add3-41d7-ba33-87c7bfb5c0fb |
ESUアクティベーションIDは、どの年度のESUライセンスを有効化するかを指定するために使う識別子です。
注意:誤表示の「サポート終了」メッセージについて
現在、ESU登録済みの環境やLTSC版で、「Windowsのサポートが終了しました」と表示される問題が報告されています。これは誤表示であり、Microsoftは修正方法を案内しています。
参考リンク:
