Microsoftは先日、Windows Insider Programに参加しているFastリングユーザーに対し、「Windows 10 Insider Preview Build 19536」をリリースしました。
Build 19536は開発ブランチから直接提供される最新ビルドということですが、VMwareのテスト環境ではエラー「0xc1900101」が発生して、20H1環境からアップグレードできないという現象が発生することがあるようです。
今回はこの問題を解決する方法を説明します。なお画像はMacで動くVMware Fusionのものですが、考え方はWindows用のVMware Workstation等でも同じとなります。
ハードディスクをSCSIからSATAに変更
今回の問題を検索すると例えばこちらのページが見つかります。
フォーラムなどの情報によると、Build 19536ではVMwareで互換性のエラーが発生しているようで、ハードディスクでSCSI(標準)を使用している場合にアップグレードできない模様です。
このため今回の不具合は、ハードディスクのタイプをSCSIからSATAに変更することで回避することができます。VMware Fusionでは以下の手順で実行します。
まずWindows 10の仮想マシンをシャットダウンします。
▲「仮想マシン > 設定」メニューを選択し、「ハードディスク」をクリックします。
▲「詳細オプション」をクリックし「バスタイプ」を「SATA」に変更します。
後は仮想マシンを起動してWindows Updateを実行しアップグレードします。
なおこちらのページではSATAの新しいディスクを追加し、既存のディスクを選択するという方法が紹介されていますが、手元の環境では既存のディスクのバスタイプを変更するだけでアップグレードできるようになりました。
まとめ
VMwareでWindows 10 Insider Preview Build 19536にアップグレードできない場合、ハードディスクのタイプを「SCSI」から「SATA」に変更します。そのうちWindows 10あるいはVMwareが対応するかもしれませんが現時点では回避策が必要なようです。