Microsoftは本日、Windows 10のプレビュービルド「Windows 10 Insider Preview Build 21286」をリリースしました(Windows Blog)。
公開されたプレビュー版は、Windows 10の開発ブランチから直接公開されるもので、将来の機能アップデートで追加される可能性のある、さまざまな新機能が先行して実装されています。Windows Insider Programの更新オプションでDevチャンネルを選択しているユーザーは、Windows Updateを利用して最新版に更新することができます。
なお、Devチャンネルは新機能が先行して追加されるかわりに不安定になりやすく、安定性を求めるユーザーに対してはBeta/Release Previewチャンネルの選択が推奨されています。Windows Insider Programのチャンネルごとのビルドの提供状況はFlight Hubで確認可能です。
Build 21286の新機能
Build 21286の新機能は以下の通りです。
タスクバーの改善: タスクバーにニュースや天気などのさまざまな情報を表示できるようになった。ニュースフィードにアクセスし情報を更新し続けることが可能。
以下のような特徴を持つ。
- 最新の状態を維持: タスクバーから必要な情報を素早く確認することができる。最新のヘッドラインや天気、スポーツなどの情報を表示可能。
- フィードをパーソナライズ: 見たいコンテンツ、見たくないコンテンツを選択することができる。「その他のオプション」から「このようなストーリーを多く」や「このようなストーリーを少なく」を選ぶ。
- 制御可能: 必要なツールや情報を提供するとともに、タスクバーを右クリックして簡単にオフにすることができる。
現在、米国、カナダ、英国、オーストラリア、インドのWindows Insiderのみが利用可能。
記憶域設定のモダン化: 設定アプリ内からストレージスペースの作成と管理ができるようになった。ストレージプールとストレージスペースの作成、ディスクの追加と削除、プールの最適化などが含まれる。
DiskUsageツールの導入: ディスクの使用状況を調べることが出来るDiskUsageツールの追加。スペースを過剰に消費しているファイルやディレクトリを追跡できる。
Windows Subsystem for Linux (WSL)の起動時のコマンド実行: WSLの起動時にLinuxコマンドを実行する機能を追加。/etc/wsl.confファイルの"boot"セクションに"command"オプションを追加する。特定のWSL ディストリビューションが起動するたびに実行される。以下の例では、この機能を使用して、起動の日時をログに記録するメソッドを作成している。
タイムゾーンを移行時の体験の改善: フィードバックに基づいて、日付と時刻の設定で「タイムゾーンを自動的に設定する」を調整した。位置情報の変更の信頼性に基づき通知やプロンプトを表示するように。
その他、「Windows File Recovery」ツールの改良や、UWPアプリの自動controller-to-virtual-keyマッピングを無効にする設定が追加されたことなども案内されています。
公式ブログには細かな不具合の修正や、既知の不具合もリストアップされていますので、インストールする前に確認しておくことをおすすめします。