今年の夏の正式リリースに向けて、現在絶賛開発中の「Windows 10」。ところがこのWindows 10がWindowsの最後のバージョンになるかもしれないという驚きの情報が流れています(The Verge、Neowin、WinBeta)。
この話の根拠となっているのは、今週行われたIgniteカンファレンスにおける、MicrosoftのJerry Nixon氏の発言。Microsoft公式の声明ではないとはいえWindows 10が「the last version of Windows」になるだろうと繰り返し述べ、Microsoftの方針を明確に示したからです。
継続的なアップデートへ
背景には、Microsoftが従来採用していた、数年おきにOSをメジャーバージョンアップするという開発手法が、現代のソフトウェアの速い進化のペースについていくことができず、伝統的な開発サイクルを捨てざるをえない事情があると見られています。
Windows 10が最後のWindowsバージョンになるかわりに、今後継続的にソフトウェアアップデートを受け続け、各機能ごとに不具合の修正や機能の更新が行われていくものと見られています。
実は以前のプレスイベントの後にも「Windows 10は最後のメジャーアップグレードになる?」という情報が流れていて、今回の話はこの噂を裏打ちする情報といえるかもしれません。
Windows 10対応ソフトはどうなる?
気になるのは、サードパーティのWindows 10対応ソフトが、Windows 10の内部コンポーネント変更により、動かなくなることもあるのでは?という事です。
例えば、Mac OS Xは、10.9、10.10とバージョン10の中で細かくバージョンが分けられ、違いが明確化されていました。
利便性のため、Windows 10にもひょっとしたら、Windows 10.1、Windows 10.2のような内部バージョンがつくことになるのかもしれません(?)。この話が本当ならば、実際どのように運用されていくのか、気になるところです。