Microsoft先日公開したWindows 10 22H2向けの月例更新プログラムKB5053606で、インストールができないという問題を含むさまざまな問題が報告されていることがわかりました(Windows Latest)。
まず、インストールが失敗するという問題が多くのユーザーから報告されていて、エラーコード「0x80070020」が表示されるケースや、インストールが非常に時間がかかるケースがあるとのことです。Redditのあるユーザーは「アップデート後に再起動したところ、ロゴ画面で止まっている。一晩で解決することを祈っている」とこの問題を訴えています。
これとは逆に(?)、一部のユーザーはWindows Updateを一時的に停止しているのにもかかわらず、KB5053606が自動的にインストールされたと報告されています。通常は起こるはずのないことですが、Microsoftが重要なセキュリティ修正のパッチであるとして、更新プログラムを強制的にプッシュした可能性はあるとみられています。
We’ve had it not only update without permission but a critical machine decided to reboot on it’s own! At this point Microsoft’s broken update mechanism more dangerous than the bugs,
勝手にアップデートされただけでなく、重要なマシンが勝手に再起動されたこともある!この時点で、マイクロソフトの壊れたアップデートの仕組みは、バグよりも危険だ
KB5053606のその他の問題
KB5053606ではその他、タスクバーや、パフォーマンス、プリンタースプーラーに関連した問題が報告されています。
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自動インストールの問題:
一部のユーザーが、アップデートを一時停止設定にしているにも関わらず、KB5053606が自動的にインストールされたと報告しています。
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タスクバーやカスタマイズの不具合:
一部のユーザーはタスクバーのアイコンが消えたり、デスクトップの設定(背景やアイコン配置)がリセットされるといった問題を経験しています。
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パフォーマンスの低下:
Windows 10の全体的な動作が遅くなり、キーボードの反応が遅れるなどの問題が報告されています。
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プリンタースプーラーの問題:
特にシステム管理者や企業利用者の間で、プリンタースプーラーの動作が遅くなったり、クラッシュしたりする問題が発生しているようです。
現在これら個別問題に対する回避策は見つかっておらず、どうしても問題が解決しない場合は、KB5053606をアンインストールし、更新を一時停止しておく方法が唯一の対策だと見込まれています。