2025年12月の月例更新プログラムとして配信されたWindows 10の更新プログラムKB5071546などには、MSMQ(Message Queuing)機能に関する深刻な不具合が含まれていました。
企業や管理されたIT環境で以下のような問題が発生するというものです。
- MSMQ キューが非アクティブ化
- IIS サイトが「Insufficient resources to perform operation」エラーで停止
- アプリケーションがキューに書き込めない
- 「message file が作成できない」というエラー
- 実際には十分なリソースがあるのに「ディスク容量やメモリ不足」と誤ったログが出力
Microsoftはこの不具合を受け、緊急のOOB(Out-of-Band)アップデートを公開しています。Windows 10 Version 22H2向けのKB5074976ほか、以前のバージョン向けのKB5074975やKB5074974も公開されています。
更新プログラムはMSMQの不具合を修正するもので、リリースノートは以下の通りです。
[Message queuing (MSMQ) (known issue)] Fixed: After installing the Windows updates released on December 9, 2025, users experienced issues with the Message Queuing (MSMQ) functionality. This issue also impacts a clustered MSMQ environment under load. This issue might lead to message queues becoming inactive, messages about insufficient resources, applications unable to write to message queues, error messages about the message cannot be created, or messages about insufficient disk space or memory. Individuals using Windows Home or Pro editions on personal devices are very unlikely to experience this issue. This issue primarily affects enterprise or managed IT environments.
[メッセージ キュー (MSMQ) (既知の問題)] 修正済み: 2025 年 12 月 9 日にリリースされた Windows 更新プログラムをインストールした後、ユーザーにメッセージ キュー (MSMQ) 機能に関する問題が発生しました。 この問題は、読み込み中のクラスター化された MSMQ 環境にも影響します。 この問題により、メッセージ キューが非アクティブになり、リソース不足に関するメッセージ、メッセージ キューに書き込むことができないアプリケーション、メッセージに関するエラー メッセージを作成できない、ディスク領域またはメモリ不足に関するメッセージが発生する可能性があります。 個人用デバイスで Windows Home エディションまたは Pro エディションを使用しているユーザーは、この問題を経験する可能性はほとんどありません。 この問題は、主にエンタープライズまたはマネージド IT 環境に影響します。
更新プログラムはMicrosoft Update Catalogから入手してインストールすることができます。
