MicrosoftはBUILD 2020開発者会議で「Project Reunion」を発表しました。Windowsの主要な開発プラットフォームであるUWPとWin32の間のギャップを埋め、Windows 10のネイティブアプリ体験を向上させることができる試みとして注目をあつめているなか、先日開催されたテクニカルカンファレンスIgnite 2021で、同プロジェクトに関するさらなる説明が行われたことがわかりました(Windows Latest)。
Microsoftによると、Project Reunionは、UWPとWin32という2つの世界を統合し、分断が発生しないようにするための試みとのこと。
Windows 10からWin32とUWPのAPIを分離し、UWP限定のAPIをWin32アプリからも利用できるようにして、2つのプラットフォーム間のギャップを橋渡しするものだと説明されています。「Reunion」という名前が選ばれたのも、2つの世界の統合を目指しているからだと、Windows UIチームのSteve Kirbach氏は説明しています。
またMSIXツールのギャップを埋め、MSIX経由で配布するWin32アプリを構築する場合と、MSIX経由で配布するUWPアプリを構築する場合とで、違いがないことを目指しているそうです。
Second, we're bridging the gap in the MSIX tooling so that building a Win32 app that you distribute via MSIX isn't any different from building a UWP app that you distribute via MSIX.
— Steve Kirbach (@steven_brix) March 1, 2021
計画通りに行けば、Windows 10のWin32とUWPアプリの両方から、タッチに対応したモダンUIなど、Windows 10のすべて機能にアクセスすることが可能となります。