Microsoftが一部のRyzen CPUの重要な最適化機能をWindows 10で無効化している可能性が浮上しています(Neowin)。
今回問題となっているCPUは、AMDのRyzen 7000X3D / 9000X3Dです。
3D V-Cacheを搭載した高性能のゲーミング向けCPUですが、このCPUが持つ複数のコアダイ(CCD)には異なる特性があり、最適なダイへゲーム負荷を割り当てるためには、Windows側の適切なタスクスケジューリングが必要となります。
Xbox Game Barアプリには、「Remember this is a game(ゲームとして記憶する)」と呼ばれる設定が存在し、有効にするとAMDの3D V-Cache Performance Optimizer Driverと連携して、ゲームが3DキャッシュのあるCCDで最適に処理されます。
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機能が動作しない?
PC Games Hardwareの検証によると、Windows 10 Pro/Enterprise環境ではXbox Game Barの設定で「Remember this is a game」を選ぶとアプリがクラッシュするという問題が確認されています。
Windowsを再インストールしても改善せず、なぜか設定項目に関するMicrosoft公式のサポート記事が削除されている模様。現状、同機能は実質的に動作しておらず、X3D CPUの最適化処理が事実上無効化されている可能性が高いと考えられています。
これが意図的な変更なのか、単なるバグなのかは現在まだ不明です。AMDやMicrosoftからの公式な説明が待たれるところです。