Microsoftが5月に公開したWindows 10 Version 1903の累積アップデートKB4497935などに「MIT Kerberos realm」に関連した既知の不具合が存在することがわかりました(Softpedia)。
現在、Windows 10のリリース情報ページには以下のような情報が掲載されています。
不具合の症状は「MIT Kerberos realmを使用するように構成されているドメインに接続されているデバイスが起動しない、またはKB4497935のインストール後に再起動し続けることがあります。 ドメインコントローラまたはドメインメンバであるデバイスは両方が影響を受けます」というもので、該当するデバイスにはKB4497935をインストールしない事が推奨されています。
不具合に該当する環境かどうかは以下のレジストリキーが存在するかどうかで確認可能です。
HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System\Kerberos\MitRealms
またはグルーポリシーエディタで「Computer Configuration -> Policies -> Administrative Templates > System -> Kerberos」に「Define interoperable Kerberos v5 realm settings」が存在するかどうかで確認することもできるそうです。
不具合が影響するWindows 10のバージョンはVersion 1903を含めて以下の通りです。
- Windows 10 Version 1903: KB4497935
- Windows 10 Version 1809: KB4505658
- Windows 10 Version 1803: KB4507466
- Windows 10 Version 1709:KB4507465
- Windows 10 version 1703: KB4507467
- Windows 10 version 1607: KB4507459
Microsoftは8月中旬に修正を提供する予定です。