Windows 10では、Windows Updateや更新アシスタントを利用して機能アップデートをインストールできない場合、メディア作成ツールを利用して強制アップデートすると成功する場合があります。
しかし、Windows 10 Version 2004へのアップグレードで同様の方法を実行しようと思っている方は注意が必要かもしれません。Windows 10 Version 2004が提供されていない環境で、メディア作成ツールを利用した強制インストールを実行すると、処理が途中で止まってしまい、ロールバックが発生して以前の状態に戻るという現象が発生している事がわかりました(Techdows)。
あるRedditのユーザーは以下のようなエラーが発生したとスクリーンショットを掲載しています。
We couldn’t install Windows 10.
We’ve set your PC back to the way it was right before you started installing Windows 10.
0xC1900101-0x20017.
The installation failed in the Safe_OS Phase with an error during Boot Operation
0xc1900101はロールバックコードで、ヘルプページによると、ドライバーが不正な操作を行い、Windowsがドライバーを移行できなかったためオペレーティングシステムがロールバックされたことを示しています。SafeOSの起動エラーで、通常はドライバーまたはMicrosoft以外のディスク暗号化ソフトウェアが原因と説明されています。
問題が発生したドライバは%Windir%Pantherディレクトリ以下にあるsetuperr.logとsetupact.logを利用して調査することが可能です。あるユーザーは、オーバークロックソフトをアンインストールすることで問題を解決できたと主張しています。
Windows 10の機能アップデートがWindows Updateで提供されていない場合、デバイスに影響するなんらかの既知の不具合が原因で、アップデートの提供がブロックされている可能性があります。メディア作成ツールによる強制アップデートはこのブロックを回避することができるかもしれませんが、ブロックされていた原因の既知の不具合の影響を受ける可能性があり、危険性の高い方法と言えます。