Microsoftは本日、毎月米国時間の第2火曜日に提供している月例更新の一環として、Windows 10の各バージョンに対する累積アップデートをそれぞれ公開しました。
- Windows 10 Version 20H2/21H1/21H2/22H2: KB5034122
- Windows 10 Version 1909: EOS
- Windows 10 Version 1903: EOS
- Windows 10 Version 1809: KB5034127
- Windows 10 version 1803: EOS
- Windows 10 version 1709: EOS
- Windows 10 version 1703: EOS
- Windows 10 version 1607: KB5034119
- Windows 10 Version 1511: EOS
- Windows 10 Version 1507: KB5034134
それぞれWindows UpdateまたはMicrosoft Update Catalogを利用して導入することが可能で、変更点は以下の通りです(セキュリティアップデートの内容は日本Microsoftのブログで参照できます)。
January 9, 2024—KB5034122 (OS Builds 19044.3930 and 19045.3930)
Windows 10 Version 22H2用の更新プログラムKB5034122では、12月12日に公開されたKB5033372の内容に加え、ActiveXスクロールバーに影響する問題の修正や、リモートシステムでスマートカードを使用して認証すると発生するデバイスが60秒後にシャットダウンする問題の修正、スマートカードに複数の証明書がある場合に発生するスマートカードアイコンの表示に影響する問題の修正などが行われています。
リリースノートは以下の通りです。
ハイライト:
This update addresses security issues for your Windows operating system.
改良と修正:
This update addresses an issue that affects the ActiveX scroll bar. It does not work in IE mode.
This update addresses an issue that causes your device to shut down after 60 seconds. This occurs when you use a smart card to authenticate on a remote system.
This update addresses an issue that affects the display of a smart card icon. The icon does not appear when you sign in. This occurs when there are multiple certificates on the smart card.
更新プログラムには以下の3件の既知の不具合が存在します。
症状 | 回避策 |
---|---|
モバイルデバイス管理(MDM)アプリのBitLocker構成サービスプロバイダ(CSP)ノードで FixedDrivesEncryptionTypeまたはSystemDrivesEncryptionTypeポリシー設定を使用すると、環境の一部のデバイスで「デバイス暗号化を要求する」設定に 65000 エラーが誤って表示されることがある。影響を受ける環境は、「オペレーティングシステムドライブにドライブ暗号化の種類を適用する」または「固定ドライブにドライブ暗号化を適用する」ポリシーが有効に設定され、「完全暗号化」または「使用領域のみ」のいずれかが選択されている環境。問題の影響を受けるのはMicrosoft Intuneだが、サードパーティ製のMDMも影響を受ける可能性がある。 | Microsoft Intuneでこの問題を回避するには、「オペレーティングシステムドライブにドライブ暗号化タイプを適用する」または「固定ドライブにドライブ暗号化タイプを適用する」ポリシーを未構成に設定する。 Microsoft Intuneでは解決策に取り組んでおり、今後のリリースで最新情報を提供する予定。 |
1台以上のモニターを使用しているWindowsデバイスでは、WindowsでCopilotを使用しようとすると、モニター間でデスクトップアイコンが予期せず移動したり、アイコンの位置がずれたりする問題が発生する場合がある。 | ユーザーがこの問題に遭遇しないように、Windows Copilotは、マルチモニター構成デバイスでは使用できない場合がある。現在こ問題の解決に向けて取り組んでいる。 |
Windows Copilotは、タスクバーが画面の右または左に垂直に配置されている場合、サポートされていない。 | WindowsでCopilotにアクセスするには、タスクバーが画面の上部または下部に水平に配置されていることを確認する。現在、解決に向けて取り組んでおり、次回のリリースで最新情報を提供する予定。 |
更新プログラムはWindows Updateの他、Microsoft Update Catalog、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。