従来のバージョンのWindowsと高い互換性を保っているはずの「Windows 10」。しかしあらゆる面で同じ機能が使えるわけではなく、例えばDVD再生機能のように、過去のバージョンで使えた機能でも、Windows 10では使えない機能も存在します。
今回新たに発見された非互換機能は、SafeDiscやSecuROMといったコピープロテクト技術を利用したゲーム(オーディオCDも含む)が、Windows 10では実行できないという事実です。
セキュリティのため
pcgameshardware.de[英語翻訳]が発見し、Neowinが伝えたところによると、この変更によって、Crimson Skiesや、Grand Theft Auto 3、さらにはMicrosoft Flight Simulator 2004やThe Simsといったゲームが動かなくなる上、ソニーのSecuRomプロテクトを採用したオーディオCDも影響を受けるとのこと。
ただし一概にこの決定に関してMicrosoftを責めることはできず、これらDRM技術がシステムに深く埋め込まれ、ここ数年更新されていないために、コンピューター・ウィルスの抜け道として使われる危険性が高まっているため、Windows 10から削除されたようです。
Microsoftの Boris Schneider-Johneは、今年開催されたGamescomで次のように理由を語っています。
This DRM stuff is also deeply embedded in your system, and that’s where Windows 10 says ‘sorry, we cannot allow that, because that would be a possible loophole for computer viruses.’ That’s why there are a couple of games from 2003-2008 with Securom, etc. that simply don’t run without a no-CD patch or some such.
現在はあまり使われていない技術なので、混乱は少ないのかもしれませんが、思い入れの強いゲームが遊べなくなるのは残念なことです。Windows 10正式リリースを機会に、公式no-CDパッチがリリースされることを期待したいですね。