Microsoftは先日、Windows 10の最新プレビュービルド「Windows 10 Insider Preview Build 18945 (20H1)」をリリースしました。このビルドではWindows Subsystem for Linux 2(WSL 2)に関する改良が含まれていて、詳細がCommand Line Blogで解説されています。
同ブログによるとまず最初の改良点として、Linuxのネットワークアプリにアクセスする際、IPアドレスのほかにlocalhostを使用できるようになった事があげられています。これによって例えばWSL 2でnodeを実行し、Windowsのブラウザから「http://localhost:3000」を開くとnodeにアクセスできることになります。なお将来的にはLinuxからWindowsネットワークアプリケーションにlocalhostを利用してアクセスできるようにする計画も存在するようです。
もう一つの改良は、グローバルなWSL設定ファイルの導入です。これはディストリビューション毎の設定ファイルwsl.confとは異なり、WSL全体の設定を行うもので、「C:\Users\ユーザー名\」に.wslconfigを作成することで利用できます。.wslconfigはINIファイル風の書式で、以下のようなオプションが指定できます。
特定のモジュールを使用したい場合など、「kernel」にカスタムカーネルの絶対パスを指定することで、独自のカーネルを使用することが可能となっています。指定がない場合はデフォルトのカーネルが使用されます。
WSL 2はWSLの強化版で、来年の春公開予定のWindows 10 20H1のプレビュー版で利用可能です。