Windows 11やWindows 10で「更新してシャットダウン」を選択しても、システムがシャットダウンせず、単に再起動してしまうという問題が発生していることがわかりました(Windows Latest)。
Windows 11/10では電源メニューで「更新してシャットダウン」を選択すると、更新プログラムをインストールした後、システムがシャットダウンするはずです。しかし問題が発生すると、更新プログラムがインストールされた後にシステムが再起動し、再びログイン画面が表示されてしまいます。
RedditやFeedback Hubには同じような経験をした多数のユーザーからのコメントが投稿されていて、あるユーザーはこの問題に関し、次のように不満を訴えています。
Why even offer an “Update and shut down” option if you are going to restart instead anyhow? I assumed it would restart a few times and then shut down. Instead, I come up to the login screen. This is pretty inconvenient if I want to remove a device while the computer is off or even if I just am done for the day and want not to waste power overnigh
どうせ再起動するなら、なぜ"更新してシャットダウン"というオプションを提供するのか?何度か再起動してシャットダウンするものと思っていた。その代わり、ログイン画面が表示される。コンピュータの電源が切れている間にデバイスを取り外したい場合、あるいはその日の作業を終えて電力を無駄に使いたくない場合でさえ、これはかなり不便だ。
「更新とシャットダウン」がシャットダウンしない驚きの理由とは?
Windows Latestが、匿名の元Microsoftの開発者に尋ねたところ、「更新とシャットダウン」が再起動してしまう理由は、起動時間を短縮するために設計された「高速スタートアップ」機能が関係しているそうです。
高速スタートアップはシャットダウン処理中に、システム情報の一部をファイルに保存し、次回のシステム起動を高速化します。しかしこの機能により、Windows更新プログラムのインストール中に、PCが完全にシャットダウンされずに再起動されることがあるそうです。
もう1つの理由は更新プロセス自体の性質にあり、何ヶ月も更新プログラムをインストールしなかったり、更新プログラムが完全に完了していない場合、インストールを続行するために再起動が必要になる可能性があるとのこと。
これらの理由により、更新プログラムをインストールするために「更新してシャットダウン」を選択しても期待通りに動作せず、代わりに再起動が実行されてしまうことが有る模様。この問題はWindows 7、8、10にも存在し、Windows 11でも発生しているそです。
作業を終了してPCの前を離れなければならない時など、更新プログラムインストール後にPCを確実にシャットダウンしたい事はよくあると思います。長い間修正されていない不具合のようですが、今後解決する見込みはあるのでしょうか?