Windows 11 Version 24H2は、Windows 11の大規模な機能アップデートで、これまでに多くの既知の不具合が発見されています。10月にはWi-Fi接続ができなくなるという問題が報告されていましたが、12月の段階でもこの問題が継続していることがわかりました(Windows Latest)。
Redditには「Win 11 24h2 and DHCP fix(wlan or eth) | Option 43」と題したスレッドが存在し、投稿者の「中規模企業のシステム管理者」は、24h2アップデートを実行しているすべてのデバイスでDHCPの問題に悩まされてきたと不満を訴えています。
この管理者は、winsockのリセットやレジストリの変更を含むさまざまな修正や、DHCPクライアントの問題を修正するアップデートについて調べ、netgateのフォーラムで同じ問題を説明した投稿を見つけ、DHCPのオプション43が問題の原因である可能性について議論してきたそうです。その結果、DHCPオプション43を削除したところ、問題は完全に解決し、サーバーから適切なDHCP情報を取得できるようになったと解決方法を説明しています。
DHCPサーバーが利用できない場合、Windows 11が自動的に割り当てるランダムなIPアドレスが設定されることもあるそうですが、その状態ではWi-Fiが利用できなくなります。
Microsoftもこの問題に気がついており、11月の月例更新プログラムKB5046617で問題を修正している模様。
[Internet connection] Fixed: A small number of devices cannot connect to the internet. This occurs when a DHCP server response has duplicate DHCP options. This stops IPv4 connections on certain networks.
[インターネット接続]修正しました: 少数のデバイスがインターネットに接続できない。これは、DHCPサーバーの応答に重複したDHCPオプションがある場合に発生します。これにより、特定のネットワークでIPv4接続が停止します。
基本的にはこのパッチよって問題が解決するはずですが、解決しない環境も存在し、その場合以下の2つの回避策を試すことができます。
Windows 11 Version 24H2のDHCP問題の回避方法
DHCPの問題を回避する1つ目の方法は、pfSenseを使用している場合、option 43を削除したり、タイプをtextからstringに変更するという方法です。具体的な手順はこちらで確認できます。
2つ目の方法は、以前紹介したWinHTTPAutoProxySvcへの依存を削除するというものです。
以下の手順をWindows側で実行します。
- レジストリエディタを開く。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WcmSvcに移動。
- DependOnServiceを探す。
- WinHTTPAutoProxySvcを削除しRpcSsとNSIだけを残す。
- 変更を保存して再起動する。
回避策はすべての場合に有効でない可能性もあり、どうしてもインターネット接続できない場合は、Windows 11 Version 23H2に戻るの画確実かもしれせん。