Windows 11 Version 24H2用の月例更新プログラムKB5055523で、SAP GUI(SAPLogon.exe)がクラッシュするという不具合が報告されていることがわかりました。イベントビューアにはntdll.dllに関する0xc0000409や0x000b1c30といったエラーが記録されているとのこと。
Windows Latestは、CrowdStrikeのサポートドキュメントにこの件に関係した情報が掲載されていることを発見します。CrowdStrikeはサポート文書の中で、Windows 11 KB5055523をインストールし、CrowdStrike Falcon SensorのAUMD機能をオンにすると、一部のアプリがすぐにクラッシュすることがあると説明しています。
SAPもまた、SAPユーザーだけがアクセスできる別のサポート文書で、Windows 11 KB5055523をインストールした後に、SAP GUIにアクセスできなくなるバグが報告されていると説明しています。
After the update of Windows KB5055523, SAP GUI for Windows cannot be used anymore,” SAP noted in a support document seen by Windows Latest. “Either SAP GUI does not start, or nothing happens after you try to connect to a SAP system.”
Windows KB5055523のアップデート後、SAP GUI for Windowsは使用できなくなります。「SAP GUIが起動しないか、SAPシステムに接続しようとしても何も起こらない」。
SAPは、SAP GUI 800 32ビットをCrowdstrike FalconとWindows 11 24H2 KB5055523環境で使用した場合に、この問題が発生すると説明しています。
Microsoftは問題に関するコメントを発表していませんが、KB5055523がCrowdStrikeと競合し、SAP GUIを含むいくつかのアプリに問題を引き起こしていると考えられます。
問題の回避策は?
現在この問題の回避策として、KB5055523をアンインストールする方法や、Falcon SensorのAUMDをオフにする方法が存在します。
CrowdStrikeはMicrosoftして協力してこの問題の解決にあたっているため、CrowdStrikeがパッチを提供するのを待つこともできます。