Windows 11の広告ブロックが進化、AdGuardが新ドライバー「SockFilter」を実験導入

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Windows 11では、スタートメニューのおすすめ表示からセットアップ時の全画面広告まで、ユーザーが望まないプロモーションが依然として多く表示されるという状況が続いています。Microsoftは「広告を減らす」としているものの、体感としてはまだまだ余計な情報が多いという印象を持つ人も多いかもしれません。

こうした中、Windows全体の広告やトラッキングを抑制できるツールとして人気の「AdGuard for Windows」の最新アップデートで大きな変更が行われました。実験的に導入された、新ネットワークドライバー「SockFilter」が、従来の仕組みでは避けられなかったクラッシュやアプリとの競合を大幅に減らす可能性があるとして注目を集めています。

目次

SockFilterとは何か──アプリの通信に近い層で動作する新方式

AdGuardが今回導入したSockFilterは、TCP/UDPといったトランスポート層で動作する軽量ドライバーです。アプリが実際に通信を行う「ソケット操作」に近い位置でフィルタリングを行うため、従来のようにOSの深い部分へ干渉する必要がありません。

SockFilter is a lightweight network driver that works directly with socket operations at the transport level (TCP/UDP). Instead of dealing with packets at the lowest possible level, SockFilter works at a higher, more stable layer, right where applications actually interact with the network.

SockFilter は、TCP/UDP といった トランスポート層でソケット操作に直接関わる軽量なネットワークドライバーです。最も低いレベルでパケットを処理するのではなく、アプリケーションが実際にネットワークとやり取りしている、より安定した高いレイヤーで動作します。

その結果、以下のようなメリットがあります。

  • VPNやファイアウォールとの競合が減る
  • NETIO関連のブルースクリーン(BSOD)発生リスクが低下
  • 必要以上にOS内部へ干渉しないため、全体的な安定性が向上

Windows Filtering Platform(WFP)を使った従来の方式は、VPN・セキュリティソフト・ファイアウォールとの相性問題が起きやすいという弱点がありました。また、古いTDIドライバーはChromeなどでフィルタリング漏れが発生することもあり、課題が残っていました。SockFilterは、これらの問題を避けるための第三の選択肢として設計されています。

ただし、まだ実験段階。Discordとの既知の不具合も

SockFilterは現時点では実験的機能として提供されています。現在Discordとの既知の不具合が確認されており、安定性の面ではまだ改善の余地があります。

利用する場合は、AdGuard for Windows(Version 7.22.4以降)の設定から切り替えることができ、「Settings > Network > Traffic filtering」で「SockFilter(Experimental)」を選択します。問題が発生した場合は、従来のWFPまたはTDIに戻すこともできます。

Windows 11の広告問題とAdGuardへの期待

Windows 11ではユーザーが望まない広告表示が増えていることが長年の不満点として指摘されてきました。Microsoftは改善を進めているものの、完全に解消されるには時間がかかりそうな状況です。OS全体の広告を抑制できるAdGuardのようなツールの価値はむしろ高まってきており、今回のSockFilter導入は、より安定した広告ブロック環境を実現するための大きな一歩となるかもしれません。

[via GitHub]

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