Microsoftが、Windows 11を地球上で最も信頼性の高いオペレーティングシステムにするため、AIを活用した新たなプライバシー保護機能の構築を始めているようだと、Windows Latestが伝えています。
この情報の根拠となったのは週末に発見されたいくつかの求人情報です。
求人情報によると、Microsoftは「Windows+Devices」部門内に「Trust Experiences Compliance(TEC)」チームを設置し、AI機能が「業界最高水準」のプライバシー基準を満たすことを確約しています。このチームは製品の開発を通じて「顧客のためにプライバシーの最高基準」を再定義し、Windowsを「世界で最も信頼されるAI駆動OS」にすることを目指しているそうです。
MicrosoftはWindows 11の新たな目標は、わかりやすい新しいプライバシー機能を構築し、顧客データの保護と制御を強化することが目標だと、次のように説明しています。
You [the employee] will build features that help Microsoft customers protect their privacy, understand how their data is being used, and control who gets access to their sensitive info
あなたは、Microsoftの顧客がプライバシーを保護し、データがどのように使用されているかを理解し、誰が自分の機密情報にアクセスできるかを制御するのに役立つ機能を構築することになる
Microsoftは昨年の6月、Windows 11にAIを活用した「Recall」機能を導入しようとしましたが、セキュリティ上の欠陥を指摘され、いまだに一般公開には至っていません(現在はWindows Insider Programでテスト中)。
MicrosoftはOpenAIとも連携し、さまざまなAI機能をWindowsに積極的に導入しています。Recallの失敗を繰り返さないためには、便利な機能を追加するだけではなく、Windows 11のセキュリティ機能をこれまで以上に強化することが必要になっているのかもしれません。