Microsoftは2024年3月、Windows 11でAndroidアプリを実行できる「Windows Subsystem for Android(WSA)」のサポートを終了すると突然発表しました。
Windows 11のAndroidアプリサポートはWindows 11を差別化する目玉機能とされていたため、多くのユーザーを驚かせることになりましたが、WSAが完全に死んだわけではなかったようです。
Microsoftはテンセントと提携し、中国でWSAを利用したAndroidアプリのサポートを行うことを発表しています。
発表記事では、Windows Subsystem for Androidが中国以外の国でどうなるかに関しては言及されていません。ただし「コンピュータ版テンセント・アプリストア」は、WSAのAndroid最終アップデートであるAndroid 13をベースにしたAndroid OSを使用するとのことです。
Intel BridgeとCeladonを利用してx86システム上でARMアプリを実行し、カメラ、マイク、GPS、さらにはNPUへのアクセスを可能にします。リサイズ可能なウィンドウ、検索、ショートカット、Microsoft Storeからのインストールなどをサポートし、Androidアプリをネイティブアプリのように動作させたいという計画です。
テンセントは1500以上のモバイルアプリとゲームをマイクロソフトストアに提供する予定です。中国ではモバイルゲームの人気が非常に高くそれが特別扱いの理由かもしれません。WSAの廃止が発表された直後、Microsoftは同プロジェクトやAmazon App Storeから利益を上げることができなかったと報じられました。テンセントとの新たな提携がどうなるのか、注目されることになりそうです。
